歯科助手に資格はあるのか

歯科医療に携わる人が持つ資格

歯科医院で勤務する人には、専門資格を持っている人とそうでない人がいます。
まず歯科医師を筆頭に、歯科衛生士と歯科技工士は専門知識を身につけ、国家試験に合格して初めて資格が与えられる国家資格を所有しています。
対して歯科助手には公的な資格は特になく、いわば資格がなくてもできる仕事と言えます。
歯科助手資格として存在するのは、日本歯科医師会が主催する歯科助手講習に参加して、講義と臨床を一定期間行った後に与えられる「日本歯科医師会認定歯科助手資格」と呼ばれる資格です。
この資格を保有する人を歯科助手、持っていない人を診療助手という具合に分けている歯科医院もあります。
また民間の通信教育などでは、終了した受講生に独自の歯科助手資格を与えているケースも見られます。
日本歯科医師会が主催する歯科助手講習には、原則として所属する歯科医院の院長の推薦が必要です。
そのためこの資格を保有する人のみを、歯科助手として認めると考える歯科医師もいます。

受付と助手を兼任

歯科医院で働いてるスタッフは、一見しただけでは歯科衛生士なのか歯科助手なのかの見極めがつきません。
近年は所持資格が記載されたネームバッジをつけている歯科医院も増えてきましたが、歯科助手は歯科医師のアシスタント業務を務める時点で、すでに歯科助手であるという認識が主流ですので、資格を持っているかどうかはあまり重要視されないと言っていいでしょう。
歯科助手は受付と助手を兼任することが多く、受付だけを行うスタッフがいるのはかなり大規模な歯科医院です。
それはなぜかと言うと、歯科治療の9割は歯科医師と歯科助手による作業が主で、受付は会計や予約を取るなどの仕事が1割ほどあるくらいだからです。
更に歯科治療は順を追って進んで行きますので、治療の流れを把握していないときちんとした予約をとることができません。
そのためにも一番近くで治療の流れを見ている歯科助手が予約を取ることで、スムーズな診療が実現するのです。

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資格がなくてもできる

結論から言うと歯科助手は資格がなくてもできる仕事です。
ただし未経験者の場合、歯科治療に関わる専門用語を理解し覚えるまでは難しい面が多々あります。
初めて耳にした時は外国語が飛び交っていると思う人もいるほどですが、いったん理解できれば指示がなくても必要なものが分かるようになります。
初めて歯科医院で働くことを考えている人は、勉強することが多いことを念頭に置いておくと良いでしょう。